電子部品を手配する場合、一体どれくらいかかるでしょうか。
じつは「一般的に」というのがありません。
めちゃくちゃ幅があるのが現実です。
まず、「正規代理店の商社を介した正規ルート」と「市場ルート」の二つがあります。
◯市場ルート
「市場」は要は「秋月」「チップワン」「RS」「Digikey」などの通販サイトなどです。
こう言ったサイトは在庫があれば最短で翌日配達されますし、在庫が海外にあっても1-2週で配達されることがほとんどです。
つまり、滅茶苦茶早いです。
ただし「商社」を介していないので、正規ルートではありません。
買った後のサポートがありません。
トラブルが合った時にそのトラブルについてメーカに問い合わせをする経路がありません。
なので、基本的にサポートが重要になる量産品では使いません。
試作品など、台数が限定的でとにかく早く作りたい場合のみ、市場ルートを使用します。
◯正規代理店の商社を介した正規ルート
こちらが本流です。
なにかがあった時に商社を介してサポートが期待できます。
なので、量産ではこちらのルートで調達した部品のみ使います。
(まぁ、何事も例外はありますが)
ただし、納期は相当に長いです。
短めの部品で1.5ヶ月はかかります。
本当に納期が長い部品(特にCPUなど)は半年もザラです。
このご時世、部品調達が半年もかかったらその間に商品が時代遅れになりかねません。
開発する時には結構この調達期間が問題になります。
(まぁ、だいたいどうにもならんのですよ……)
ということで、電子部品の納期は1日から半年以上と物凄く幅があるのが実際のところです。
以上、小田切でした。