基板のアートワークの際によく言われることが「電源配線は太く短く」です。
配線には抵抗成分があります。
これが「細く長い」と抵抗成分が大きくなってしまいます。
「そんな少しの抵抗成分問題ないだろう」と思ってしまいますが、部品によって電圧が微妙に変わる状況は変な不具合を誘発します。
ということで、一般的には「1mm/1A」が必要とされています。
1Aを流す配線では1mm,3A流す配線なら3mm以上必要ということです。
これぐらいあれば一般的には大きな問題にならないとされています。
理想的にはもっと太いほうが良いですし、距離も短いほうがいいです。
また、配線にはインダクタンス成分、つまりちょっとしたコイルとしても働きます。
ということは、あるICが急激に電流を必要とした時に電源配線が電流をブロックしてしまって電流を供給できません。
だから、各部品にはパスコンをつけるわけです。
もし電源配線が抵抗ゼロ、インダクタンス成分ゼロならパスコンなんていらないわけです。
以上、小田切でした。