CPUにウォッチドッグタイマーという機能があります。
回路設計そのものでは知らなくても問題ありませんが、ソフト開発者と話すときの知識としては知っておいたほうがいい機能です。
実際の運用ではハードの問題やソフトウェアのバグで、CPUの動作がおかしくなってしまうことが有ります。
そんなときに復帰させるのは非常に難しいです。
なにしろ、頭であるCPU(またはプログラム)がおかしくなっているので、制御もできません。
そんなときの対策として組み込まれている「ウォッチドッグタイマー」です。
どういう機能かというと、
「定期的にウォッチドッグタイマーに『ちゃんと動いているよ』と言わないと、CPUをリセットしちゃう機能」です。
例えば、なにかを10個のセンサーを監視しているプログラムがあるとしましょう。
そうしたら、「10個のセンサーを監視し終わったらウォッチドッグタイマーに通知して最初に戻る」というプログラムを組みます。
そうすると、どこかのセンサー監視中に処理が止まってしまった場合、ウォッチドッグタイマに通知が行かなくなります。
そうすると、ウォッチドッグタイマーは「あれ、通知が来ないな。リセットだ」とCPUをリセットするので、CPUが復帰することが出来ます。
こんな機能ですので、頭においておきましょう。
以上、小田切でした。
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