CPU(MPU)には、スタンバイだとかスリープという機能があります。
言葉だけでもなんとなく、
「省電力の機能かな?」
と想像つくかもしれませんが、詳細はよくわからないという人が多いと思います。
まず、組み込みCPUもパワフルなCPUもそれなりに省電力の機能があります。
そして、それが特徴になっているCPUがあるくらいに、バリエーションが有ります。
「CPUを完全に止めて周辺機器だけ動かせます!」
「CPUも周辺機器も止めて、時計機能だけで動かして、一定間隔でCPUを起こすことが出来ます」
ぐらいは基本なので大抵のCPUができます。
変わったものになってくると、
「タッチセンサー機能だけを動かして、タッチセンサーを検知したらCPUを起こすことが出来ます」
「アナログ入力でCPUを起こすことが出来ます」
「電波で(ry)
みたいなものもあったりします。
すべてのCPUの説明なんてできないので、どのCPUでも大抵サポートしている機能について説明します。
・周辺機器の有効・無効
たとえば、音声の出力機能などの機能がついているとしても、それを有効・無効を切り替えられるのが普通です。
無効にすることでそのぶんの電力を節約できます。
大抵のCPU(MPU)内蔵周辺機器は無効にして電力節約できるものです。
・クロックの変更
水晶振動子などで生成したクロックをCPU内で倍率をかけて使用しています。
なので、倍率を変更することでCPUの速度を低速にすることが出来ます。
電力は速度(クロック数)に比例するので、これで簡単に電力落とせます。
・スリープ(SLEEP)
CPUのクロックを完全に止めてしまうので、CPUが完全に動作停止します。
外部からの割り込みか、内蔵周辺機器からの割り込み(時計機能など)で復帰します。
メモリは保持されます。
・スタンバイ(STANDBY)
CPUのクロックを完全に止めた上に、メモリ・レジスタまで全部消えます。
通電しているものの、ほとんど電源OFFと大差ない状態になります。
究極の省電力ですが、復帰後にプログラムを一から走らせないと駄目なので即座に復帰することが出来ません。
これぐらいを把握しておいて、あとはCPUごとのデータシートを参照するとだいたい分かるかと思います。
以上、小田切でした。