原理とか物理ではなく、使うための実践的な知識をざざっと乱暴に説明します。
(トランジスタはNPNとPNPの二種類があるのですが、両方説明すると100%混乱するのでNPNで説明します)
トランジスタを作った回路の実例
まずはいきなり回路を。
よくある回路です。
Q1というのが件のトランジスタです。
R1は抵抗です。
D1はLEDです。
GPIOと書いた線はCPUにつながっていると思って下さい。
どういうときにトランジスタを使うのか?
ずばり一言でいいましょう。
「沢山電流を流したい時」です。
乱暴ですが、だいたいのケースに当てはまります。
例えば、上のLEDを十分な明るさで光らせるには20mA必要だとしましょう。
しかし、使っているCPUは3mAしか流せない。
3mAじゃLEDが暗すぎて光っているのがわからない
困った!
そんなときに使用するのがトランジスタです。
「小さな電流しか流せない部品で大きな電流を制御したい」ときに使うのがトランジスタです。
・小さな電流しか流せないCPUで大きな電流が必要なLEDを光らせる。
・小さな電流しか流せないCPUで大きな電流が必要なモーターを回す。
・小さな電流しか流せない増幅回路で大きな電流が必要なスピーカーを鳴らす。
こんなことがしたい時にトランジスタを使用するイメージです。
一言で
「1mAの電流で100mAの電流を制御する電流制御弁」
こうとらえてください。
一つの端子(ベース)に1mAの電流を流すと、もう一つの端子(コレクタ)にその100~200倍の電流を流す弁です。
10mAながせば1A流れる。
100mAながせば10A流れる。
そんなイメージです。
電流増幅以外の用途
基本的には「小さな電流で大きな電流を制御するもの」ですが、一応それ以外にも用いられます。
初心者の方は意味がわからないと思いますが、「あぁそんな使い方もあるのね」ぐらいに思って下さい。
・低電圧回路(CPUなど)から大きな電圧(24Vなど)を制御する用途
・論理を反転させる用途
以上、小田切でした!