電子回路ののった基板を開発したら、まずハードウェア開発者がデバッグという動作検証を行います。
そして、問題なければソフトウェアの開発者の手に渡って開発が進みます。
……が、実際はそう簡単に行かないのです。
電源などはハードウェア開発者だけで確認ができます。
CPUにつながっているLEDの制御も、CPU用の開発環境からGPIOの制御ができればハードウェア開発者だけでもまぁ、みれないことはないです。(めんどいけど)
しかし、通信となるとお手上げです。
たとえば、UART通信。
SPI通信
I2C通信
etc
これらはCPUないのソフトウェアが出来ていないと動きません。
この通信バスにつながっているEEPROMなどもCPUからの通信がなければうんともすんともいいません。
つまり、動作確認が全く出来ないのです。
・ピン設定が間違っているかもしれない
・波形の品質が悪いかもしれない
そういったことは、通信ができる状態にならないと確認もできないのです。
ということで、結局の所、ソフトウェア開発者とハードウェア開発者の間で基板をやりとりしながら進めないといけません。
一箇所にいればまだいいですが、それぞれ違う場所にいるとまぁ大変。
と、こんなことであります。
以上、小田切でした。