世の中の電子回路入門書が使えない7つの理由

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入門書をいろいろ買って読んでいるのですが、はっきりいって使えないです……。

ここに書いてある知識は大事だとは思うのですが、これを勉強して実際の業務上の回路設計ができるようになるとはとても思えません。

プログラミングは本などで勉強すればかなりそのまま業務で使えるので、これはどうも回路設計の本の書き方自体に問題があるとしか思えません。

ということで、だめな理由を並べてみました。

 

1,書いている人が先生

ここが一番の問題です。

プログラミングの本は本当にプログラムを書いている人が書いています。

(たまにそうでない本もありますが)

しかし、電子回路の本は大抵どこかの大学の先生が書いています。

でも、大学でやることって実務とかけ離れているんですよね……。

 

2,実例がほとんど載っていない

実際の回路を学ぼうとしたら、原理原則より実例から入っていくほうが早いです。

要は、実際に動いている製品の回路を見て、「この回路どういう意味だ?」と調べて納得していくと理解がだんだんと深まります。

ところが、回路設計の入門書を見ていると、実例がほとんどありません。

これだといろいろな理屈は頭に入っても、それを活かして実際にどうすればいいかが全くイメージできません。

具体的にイメージできない知識は正直使えません。

 

3,原理に重きを置きすぎ

「P型が~」「N型が~」そんな物理の話を延々と書いている事が多いです。

それはたしかに大切ですが、それは実務とは別です。

まず、それぞれの部品をどう使うかを知って、その後に特性を知り、そしてその特性はどういう物理原理からくるのか……という順序で学ぶべきだと思うのですが、なぜか逆からやります。

そして原理ばかり書いてあって、「はぁなるほど」と思うものの、それで実際に使う部品についての知識はほとんどつきません。

 

4,いきなり数式だらけのアナログ回路で混乱させる

物理の役に立たない話が終わったと思ったら、突然トランジスタのアナログ増幅の話が出てきます。

実はトランジスタのアナログ増幅って、めちゃくちゃ難しいです。

そして、今の御時世、ほとんど使いません。

知らなくても最悪なんとかなりますし、ここで時間をさくべきではありません。

本来はもっと回路全体の知識を身に着けた後に、必要な時に学べばいい話です。

初心者にいきなりこんなものを突きつけるのは正直おかしいと思います。

 

5,部品の使い方を説明していない

実際の回路設計というのは、適切な部品を選んで適切な使い方をするのが仕事です。

が、こういう本は部品の選び方を教えてくれない。

トランジスタとかダイオードとかコンデンサぐらいは書いてくれるけど、それだけ。

よくてもオペアンプ程度。

いろんなICの使い方が全然ない。

「え? 電源は? DCDCでもLDOでも3端子でもいいから、とにかく実践的な電源の作り方がわからないとなにも始まらないんだけど?」

「え? ICは? 今時、トランジスタとダイオードだけでなにをつくれっての?」

「え? 論理回路の説明をしといて、標準ロジックICの説明をしてないの? なんなの? 馬鹿なの?」

「え? どういう部品があって、どういうメーカが出しているのか教えてくれないの? そういう地図がないと電子部品の全体像なんて絶対に初心者にわからないよ?」

「え? データシートの読み方は? それがわからないと何も始まらないんだけど?」

と、突っ込みどころしか無い。

 

6,リアルな話が一切ない

「実際に作るとこういうトラブルがある」「こういうノイズが問題になる」

そういう話がいっさいありません。

まるでシミュレータの世界みたいに書かれています。

そして、こんな話を聞いて実際の回路が作れるわけがない。

 

7,そもそもタイトルが間違っている

「電子回路」「入門」と書いてある本を読んでいくと、はっきりいってそもそもタイトルが間違っている!!

絶対に間違っている!!

「トランジスタを使ったアナログ回路の計算式集」

「トランジスタとダイオードの物理特性数式集」

が正しい!

こんな数式、現実の設計でつかわねぇよ!!(半ギレ)

こんな特性、数式で計算するもんじゃないよ、データシートに載っている実際の値を参照するもんだよ!(ブチギレ)

その大事な事実をかきやがれーーー!!!

趣味で回路設計をしたい学生がタイトルを信じてこの本たちを買っても、ぜっっったいに回路設計なんかできやしない!!

 

っはぁ……はぁ……

ちょっとテンションが上がりすぎました。

 

……え、そこまで文句をいうなら書いてみろ?

 

……すいません。無理っす。

 

以上、小田切でした。

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