案外と見落としがちな点なのでちょっと紹介したいと思います。
電源IC、例えばLDOでは出力側にコンデンサをつけますよね。
どんなコンデンサを使いますか?
普通のアルミ電解コンデンサ?
高分子アルミ電解コンデンサ?
タンタル?
積層セラミック?
電源とは低インピーダンスなほうがいいので、通常は積層セラミックを使うことが多いと思います。
が、積層セラミックコンデンサは数mΩという超低ESRです。
電源のパスコンとしては理想的ですが、昔ならありえなかった特性です。
設計が古い電源ICはそんな高性能なコンデンサは想定していません。
アルミ電解コンデンサとかESRが1Ω以上あるような低性能なコンデンサを想定しています。
そんな古い電源ICに積層セラミックコンデンサをつけるとどうなるか。
発振します。
電源がノイズだらけになります。
酷いものです。
ということで、レギュレータを使うときにはよく読みましょう。
「◯Ω以上のコンデンサが必要」などと書いてあればまず積層セラミックは使えません。
そういう記述がなければ大丈夫な可能性がありますが、できれば「積層セラミック対応」とはっきり書かれている部品を使いましょう。
以上、小田切でした。