電子部品のデータシートが欲しくて検索していると、やけに短いデータシートにぶつかることがあります。
例えば、一般的なデータシートはトランジスタみたいな部品で10ページ以上、CPU的なものでは1000ページを軽く超えることもあります。
ところが、明らかに中に色々なブロックが入っている規模の大きなICなのに、データシートが2ページとか4ページと言う場合があります。
これはどういうことでしょうか?
これはメーカーが仕様を一般公開していないということです。
つまり、一般に公開しているのは「特徴」と「ピン配置」だけで、中の機能や電圧についてはすべて非公開ということです。
めったにないのですが、
・一部のアナログIC
・特定メーカー向けの部品
・アジアメーカー
・セキュリティIC
ではそういうことがあります。
詳細なデータシートはメーカーから入手しなければならないので、趣味でやっている場合はこういった部品の使用は諦めるのが懸命です。
業務で使用する場合も、「特定メーカー向けだから駄目」「NDA契約をしないと駄目」と一筋縄で行かない場合が多いです。
ということで、「ネットで検索したら短いデータシートが出てきた」は要注意。
その部品はよほどの理由がない限り、使うべきではありません。
以上、小田切でした。