DCDCコンバータというのは数百kHzから数MHzというそれなりの速度で動きます。
そして、中身は方形波なのでスパイクノイズも凄いです。
そして、さらに大電流です。
……ということは、ノイズの塊なのです。
これをなんの考えもなしに基板設計すると酷いことになります。
これに対処するために2つのことを考えます。
◯DCDCの電流路を最短にする
だいたいDCDCコンバータというのは
入力パスコン→インダクタ→出力パスコン
というように接続されています。
(間にDCDCコンバータの制御ICが入る)
電流は入力パスコンから出力パスコンまで流れて、最後にGNDを通って入力パスコンに帰っていくわけです。
この経路が長いとノイズを撒き散らします。
なので、入力パスコンと出力パスコンのGNDを出来るだけ近くにして、帰りのGNDの距離を縮めます。
さらに、部品をできるだけ密集させて行きの距離も短くします。
◯ノイズを嫌う配線から離す
まずはアナログ回路です。
微小な電圧変化を監視する回路などがある場合、DCDCから極力離します。
そうしないとアナログ信号にノイズが乗ります。
それから見落としがちなのは水晶振動子です。
水晶振動子はuWレベルの微弱な電力で動いているので、ノイズに敏感です。
こんな風にDCDCの配置には気をつける必要があります。
以上、小田切でした!