実際の現場で電子回路の設計をしたことがない人にとって、データシートをどう扱うかは難しいものです。
実際に仕事をしていれば、周りの先輩たちがどのように扱っているか見ながら見よう見まねでなんとかなるのですが、独力だとそういうことができないのでちんぷんかんぷんでしょう。
そんなあなたにワンポイントレッスン(?)
データシートは全部読むものか?
いいえ。
普通はそんなことはしません。
必要な所だけピックアップして読むものです。
例えばCPUのデータシートなんて1000ページを軽く超えます。
そんなもの全部読んでいたら、いつまでたっても設計できません。
では、データシートはどこを読めばいいの?
正直、場合によりけりです。
ですが、基本的にまず読むべきは1枚めです。
1枚めには特徴がだいたい書いてあります。
逆に言うと、1枚目に書いてあることが理解できない状態だと危険です。
ググりまくる何なりして、1枚目に書いてある事の用語の意味程度はわかるようになりましょう。
次に大事なのは「絶対最大定格」と「電気的特性」の入力電圧です。
これがわからないと何ボルトが必要かすらわかりません。
次に大事なのはピン配置です。
どういうピンがでているか。
これさえわかれば、なんとなく全体像が見えてくるものです。
ピン配置をじっくり眺めてみましょう。
こんな感じで全体像を掴んで、ざっくり回路を引いていって、後から気になる所を調べていく、という流れになります。
まあこの「気になる所」というのが分かるまでだいぶ経験が必要なんですけどね・・・
以上、小田切でした。