またもや信頼性試験ネタ。
温度をかけたり、落としてみたり、静電気かけてみたりと、いろんなことをやるのが信頼性試験ですが、自分で決める立場になると難しいものです。
いったい、信頼性試験の中身やレベルってどうやって決めるんでしょうか。
開発を受ける立場で「こういう試験をやってくれ」と言われて実施するなら困りませんが、決める方になると途方に暮れます。
そもそも、信頼性試験の立場は法律でもなんでもありません。
電波法やPSEなど法律と関係する試験もありますが、ほとんどの信頼性試験は法律と全く関係ありません。
また、信頼性試験の様々なことがJISで定められていますが、JISは規格であって法律ではありません。
だから、「これをやればOK」みたいな絶対的なものがありません。
つまり、信頼性試験というのは「業界慣例」だとか「会社のリスク回避」でしかないのです。
極端な話、電波法などが関係する部分以外はやらなくても法的な問題はないのです。
実際の所、信頼性試験なんてほとんどやらないで出荷してしまうとこもあります・・・
さすがに全くやらないのは危険ですので、やるべきです。
全く確認ができてないわけですから、出荷した途端にトラブルが多発してしまいます。
もしその製品の業界で基準となっているものがあれば、そのレベルの試験をしたほうがよいです。
もしそういったものがないときは、実際に扱われる場面を想定して試験の基準を決めないといけません。
ここの話は大変なのでいつかそのうち・・・
以上、小田切でした。