前回は電解コンデンサの温度による影響を説明しました。
今回は積層セラミックコンデンサについて説明したいと思います。
積層セラミックコンデンサも温度によって「容量」が変化してしまいます。
しかも、温度が低ければ小さくなって、温度が高くなれば大きくなる、というようなわかりやすい関係ばかりではありません。
積層セラミックコンデンサには「温度特性」が規定されていて、いろいろあります。
・非常に安定していて温度が変化してもほとんど容量が変わらないもの
・低温で容量が減り、高温で容量が増えるもの
・常温あたりで容量が最大になり、低温でも高温でも容量が小さくなるもの
非常に厄介に思えますが、面倒くさいゆえに積層セラミックコンデンサはきちんと温度特性が公開されています。
電解コンデンサは温度特性が公開されていることは少なく、当て推量で扱わないといけません。
しかし、積セラは資料がきちんとあるので、特性としては面倒ですが事前の検討はとてもやりやすいのです。
ということで、積セラを扱う時、とくに容量の変化に敏感な回路に積セラを使うときは、データシートを見て温度特性を確認しましょう!
以上、小田切でした。