信頼性試験の中で「落下試験」というものがあります。
その名の通り、製品をコンクリートの上に落下させて、破損・機能異常がないかを確認する試験です。
詳しくは「JIS C 60068-2-31」を参照するといいです。
JISの公式HPに行って、上記型番で検索すれば無料で閲覧できます。
(印刷はできない)
さて、落下試験なのですがぶっちゃけかなりのものです。
1kg以下のものですと、(JIS推奨では)1mの高さからコンクリートに落とすことになります。
まず筐体が頑丈な必要があります。
簡単なツメで止めてある程度ではまず開いてしまいます。
ツメで引っ掛けるなら相当頑丈にしないといけません。
次に基板です。
普通の部品はそれほどダメージをうけませんが、重い部品がついていると根本にダメージが来てしまいます。
背の高い部品・重い部品がある場合は、ネジ止めやシール材の塗布など固定を強化する必要があるかもしれません。
今回、私のケースでは、基板間コネクタで取り付けてある小基板が吹き飛びました。
まぁ、そんな衝撃想定していない基板だったので壊れて当たり前なのですが……
さらに両面テープで止めても取れてしまうという状況でした。
基板間コネクタの両端でネジ止めしておくぐらいの想定をしないと1mの落下は耐えられないようです。
(筐体にゴムなどついていればマシなのかもしれませんが・・・)
ということで、落下試験を考えて事前に設計ができるといいですねぇ……
以上、小田切でした。