電子回路というのは物理的に動くわけでもないし、なんとなく永遠に動きそうなイメージが有ります。
しかし、実際には寿命があります。
そのなかでも一番寿命が短いのはなんでしょうか?
特殊なセンサーとかごくごく一部のものではなく、一般的な回路の中で一番寿命が短いものです。
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はい、答えは「電解コンデンサ」です。
殆どの部品はシリコンやセラミックで出来ているのですが、電解コンデンサだけ「液体」を使っています。
つまり、生物(なまもの)なわけです。
どんどん液体が蒸発していき、容量が小さくなっていき、最終的にコンデンサの役割をしなくなります。
しかも、高温では想像以上に寿命が短いです。
例えば「85℃ 1000時間」という電解コンデンサが標準ですが、これはわずか41日で寿命が来ます。
製品を使い始めて1月少しでダメになるわけです。
これでは話になりません。
ここにはからくりがあって、10℃下がるごとに寿命が2倍になります。
なので、25℃で使えば、64倍になって7年持ちます。
ということで、寿命を考えるときには電解コンデンサに注目しましょう。
オールセラミックコンデンサの基板はかなり長い間使えると想定できます。
以上、小田切でした。