DCDCコンバータなど、電源ICには時に「ソフトスタート機能」というものが付いています。
そして、どの程度ソフトかをコンデンサや抵抗で調整できるようになっています。
「ところで、ソフトスタートってなに?」
という話をしたいと思います。
ソフトスタートがない場合で説明します。
ソフトスタートというものがないと、電源ICは設定された電圧まで最高速度で立ち上げます。
例えば、0V→5Vを一瞬で立ち上げてしまうわけです。
しかし、そうするとどうなるでしょうか。
いくら電源ICが電圧を監視しているとは言え、あまりに速い動きだとオーバーシュートします。
つまり、0V→6V→4V→5V・・・のようにフラフラしながら5Vに収束していきます。
たとえば、部品の耐圧がぎりぎりだと、オーバーシュートした時に部品が壊れます。
そしてもう一つの大きな問題は「電流を引きすぎる」という点です。
電源の先には大量のコンデンサが付いていますので、その電圧を瞬時にあげようとすると必然的に導通状態になります。
DCDCコンバータだと、瞬間的にFETに大電流が流れて焼ける可能性があります。
そして、それだけの電流を引くということは、大元の電源が一時的に電圧低下して、大元の電源で駆動している部品が動作不良を起こします。
このように、電圧を一気に立ち上げると問題が出てしまうのです。
ということであるのが「ソフトスタート機能」です。
これは設定した速度で電圧を上げていくので、オーバーシュートや電流引きすぎる問題が解決されます。
「なるほど、ソフトスタート機能を使えば良いんだ」
ということなのですが、問題はパラメータです。
デフォルト値で問題ない場合も多いですが、
大元の電源が弱かったり、先につながっているコンデンサの容量が大きいともっと遅くしないといけない場合もあります。
大元の電源の波形を確認するなどして、実機で判断しないといけないので、少々面倒です。
以上、小田切でした。