実は電解コンデンサに限らず他のコンデンサも温度で特性が変わるのですが……
今回はわかりやすい電解コンデンサについて説明したいと思います。
電解コンデンサは電解液に浸されていますので、その液体の温度が下がると電子が動きにくくなります。
ということで、一般的に温度が低いほど性能が悪化します。
◯静電容量
温度が低いと、なんと静電容量自体が小さくなります。
◯ESR(内部抵抗)
温度が低いと電解液の動きが悪くなって、内部抵抗が大きくなります。
◯漏れ電流
この要素だけ逆です。
温度が高いほど大きくなります。
こんな特性を持っていますので、電解コンデンサをパスコンとして使った場合、こんなことが実際に置きます。
1,温度が低くなるとノイズが大きくなる。
2,温度が低くなると正常に動かない(古くなった家電やパソコンでもたまに起こります)
3,温度が高くなると漏れ電流が大きくなってオーディオ回路などが正常動作しない
4,温度が高くなると漏れ電流が大きくなって電池が早く終る
こんな風に低温でも高温でもやっかいなものなんです。
以上、小田切でした。