CPUから出ている各ポートにたまに内蔵プルアップ抵抗やプルダウン抵抗がある場合があります。
プルアップ抵抗・プルダウン抵抗は、普通回路を引く側がCPUの外側につけるものです。
なんで、内蔵されているんでしょうか・・・?
実はこれは2パターンあります。
◯「つけるに決まっている抵抗を先につけておきます」パターン
例えば、RESETピン。
これはLOWになるとリセットされますので、通常はHIGHにしておかないといけません。
もし外側に抵抗がないとRESETピンはHかLかどちらになるか予測がつきません。
ということで、安全を見込んで中でプルアップ抵抗がついていることがあるんです。
ほかにも、JTAGなどデバッグで使用されるピンはプルアップ・プルダウンが決まっているので、最初からCPU内に内蔵されていたりします。
◯「プルアップ抵抗やプルダウン抵抗のコストを削減しましょう」パターン
さらに一歩進んで、プルアップ抵抗やプルアップ抵抗の両方が内蔵されていて、プログラムで有効・無効を切り替えることができるCPUがあります。
こうなると、UART_RXDのプルアップなどを(原理的には)削除できるので、外付け抵抗をかなり減らすことが出来ます。
小規模な回路だと基板が小さかったりするので、抵抗を減らせるととても部品配置がしやすくなります。
と、こんなふうにプルアップ・プルダウンひとつとっても、いろいろ工夫されています。
以上、小田切でした。