ちょっとマニアックな話ですが、実際の現場では問題になる話について書きたいと思います。
それは「積層セラミックコンデンサのクラック!」。
VCUTなどの基板を割る時に、基板というのはたわみます。
特に、基板の端には大きな力がかかります。
積層セラミックコンデンサというのは、セラミック=焼き物で出来ています。
つまり、ものすごく割れやすい部品なんです。
衝撃や歪みで割れてしまいます。
だから、基板を割る時にクラックが入ってしまいます。
しかも、「ちょっとだけショート」「ちょっとだけ容量抜け」みたいな状態になってしまうので、
壊れたかどうかわからない場合も多いです。
ということで・・・変なふうに壊れないようにこういう対処が必要になります。
1,基板の端に積層セラミックコンデンサを置かない
これが一番です。
2,どうしても基板の端に積セラを置くときは、長辺が基板の端と並行になるようにする。
NGパターン
これは積セラの長辺方向が歪むのでクラック入りやすいです。
OKパターン
これだと積セラの短辺方向が歪むので、クラックは入りにくいです。
3,積セラの横はルーターカットを入れる
要はVCUTだと歪みが発生するわけです。
だから、積セラのすぐ横はルーターカットを入れればVCUTでなくなるので歪みは減ります。
↑左の長丸部分にVCUT
以上、小田切でした!