実際に仕事であったことなんですが、CPUに取り付けている水晶振動子が発振しません。
たしかにマッチング前なので水晶振動子についているコンデンサの容量などは最適ではありません。
しかし、全く動かないというのも奇妙です。
不安定でも不安定なりに動きそうなものですが、うんともすんともいいません。
1,電源は正常
2,CPUはこわれていない
3,CPUのリセットはきちんと解除されている
これで水晶振動子が発振しないという状況で、原因が特定できたらなかなか凄い!
しばらく考えてみましょう
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ここで大ヒントです。
「水晶振動子が動いていないのにプログラムは動いている」
これでわかりませんか?
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はい、タイムアップ。
プログラムが動いているということは、なにかクロックが存在しているということです。
しかし、クロック源として回路設計で取り付けた水晶振動子は動いていない。
となると、クロック源は「内蔵発振器」ということになります。
そう、最近のCPUは精度はいまいちなものの単体で動作する内蔵発振器がついています。
水晶振動子がなくても動作しちゃうんです。
そして、たいてい内蔵発振器があるCPUはデフォルトで内蔵発振器を使うようになっています。
つまり、ソフトウェアで適切に設定をしないと、外部の水晶振動子を活用してくれないのです。
ということで、正解は「内蔵発振器で動いてしまっている」でした。
水晶振動子がうんともすんとも言わないときはこれを疑ってみましょう。
以上、小田切でした。
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