CPUのデータシートに「キャッシュ」ってあります。
これ、気にしないといけないのでしょうか。
答え:基本的に無視でOK
キャッシュというのは、簡単に言うと超高速メモリです。
RAMからデータを読む時、こういう動きになります。
1回目の読み込み:RAM→キャッシュ→CPUの演算部
2回目の読み込み:キャッシュ→CPUの演算部(超高速)
キャッシュはRAMより速いので、上の動きになることで2回目以降の読み込みが高速になるのです。
(書き込みにも使用されるので、書き込みも早くなります)
だいたい重い計算のときは同じアドレスのメモリを何度も参照しますから、
このキャッシュがあることでメモリアクセスが劇的に早くなるわけです。
そして、このキャッシュは基本的に自動で処理されます。
CPUの中で勝手にキャッシュメモリに格納して、使わなくなったら古いものから上書きします。
結構高度な機能ですが、利用者から完全に隠蔽されています。
ということで、原理的にはキャッシュが大きいほど処理が早くなるわけですが、
「キャッシュが足りなくて速度が出ない」と問題になることは普通ありません。
それに、キャッシュメモリが大きくても小さくて利用者からは見えないので関係ありません。
「へぇ、このCPUのキャッシュメモリは8kBか。小さいCPUの割に大きいな」
ぐらいの感想でそのままスルーしてしまって普通は問題ありません。
以上、小田切でした。