データシートを見ていると「推奨」という言葉がよく出てきます。
「推奨動作条件」とか。
一般的に「推奨」というと、「守れるといいけど、守れなくても罰則がないこと」です。
絶対に守る必要があるものではありません。
しかし、ぶっちゃけた話、データシートの「推奨」はほぼ「絶対に守らないといけないもの」になります。
「推奨動作条件」=「できるだけ守って下さい」
ではありません。
「推奨動作条件」=「サポートを受けたければ守って下さい。これを守っていない場合はうちは知りません」
です。
「推奨」なんて言葉がついていますが、実質的にはきっちり全部守らないとサポートの時に「推奨している方法で使って下さい」と言われてメーカーからサポートを投げ出されます。
これは冗談ではなくマジ。
趣味であれば「絶対最大定格」だけ最低限守って「推奨動作条件」はちょっと外れても実質問題ありません。
しかし、実際の製品を作るとなると部品メーカーのサポートは必須です。
異常な動作をした時や、故障した時に、部品の解析を依頼することになります。
そんなときに推奨動作条件を守っていないと、メーカーはまともに取り合ってくれません。
(メーカーに寄って温度差がありますが、熱心に対応してくれないメーカーだと推奨動作条件を守ってない時点で投げ出されます)
ということで、「推奨」を言葉通りに取らないで下さい。
「推奨」と書いてあれば守らないとメーカーサポートしてもらえません!
以上、小田切でした。