通常の4層基板では、2層目はGNDになっていて、そこに他の層からVIAを通すことで全層に渡って頑強なGNDが作れます。
しかし、配線が多く、2層目にも配線が来てしまうこともままあります。
そうすると、2層目が綺麗なGNDベタではなく、穴が空いたベタになってしまいます。
穴も小さければいいですが、配線が長かったりすると大穴が空くことになります。
ベタに大穴が開くとどうなるのでしょうか。
答え:ループ(コイルになる)
穴のまわりがコイルになってしまい、そこで共振したりします。
現在、それが原因と思われるトラブル発生中です。
そうなると、その穴を塞がないといけません。
しかし、もともと苦しくて2層目に配線を走らせているので、その配線をなくすことは難しいです。
そこでどうするかというと、他の層でカバーします。
その穴の中を通るようなGND配線を他の層に作り、VIAでつなぎます。
例えば、長い穴があって、その中央を他の層で繋いだとしましょう。
そうすると、大穴の外周がそのままループになっていたのが、VIAを通して中央の配線で繋がれることにより、外周が半分のループ二つになります。
こうすることにより、共振周波数が上がります。
ループは消えないのですが、周波数が上がることにより共振しにくくなっていきます。
文字ばかりでは正直わかりにくいと思いますが。
是非ともよーく考えてみてください。
以上、小田切でした。