発光ダイオードについて説明します。
長いので普通は「発光ダイオード」の英語名の省略である「LED」で呼びます。
発光ダイオード(LED)の特徴
「ダイオード」と付くからには電流を一方向にしか流さない特性を持っています。
しかし、ただのダイオードと違って「発光」するわけです。
電流を流すと光ることから、昔は電球を使っていた部分にこの発光ダイオードを使います。
元々は状態表示に使うだけでしたが、大電力対応の発光ダイオードも登場して、今では「LED照明」なんていうのもありますよね。
ちなみに、「光るだけで普通のダイオードと同じか?」と聞かれると、全然違います。
基本的にダイオードとしてLEDを使うことは出来ません。
・LEDは逆方向電圧が5V程度と低い
普通のダイオードは数十ボルトから数千ボルトの逆方向電圧に耐えるので、逆流防止に使うことが出来ます。
しかしLEDは逆方向電圧が低いので、LEDを逆流防止に使うことは非現実的です。
・LEDは流せる電流が小さい
照明用LEDは別として、普通のLEDなどは20mA程度しか流せません。
普通のダイオードは数A流せるものが普通にあるので、全く比較になりません。
・LEDは電圧降下が大きい
普通のダイオードであれば0.6V以上、ショットキーバリア―ダイオードでは0.2V以上の電圧降下が発生します。
それに対して、LEDは赤色で2V以上、緑・青・白では3V以上の電圧降下が発生します。
LEDを逆流防止に使ったら、5Vいれても3Vになってしまうので非効率過ぎて使えません。
こんなかんじで、LEDはあくまで光らせるためのものであってダイオードの互換品ではないということです。
(無理やり使えば使えないことはないけれども、普通はそんな無意味なことはしない)
発光ダイオード(LED)の記号
こんな記号です。
ダイオードに発光を示す記号がついただけです。
普通のダイオードと同じように「アノード」「カソード」の呼び名も同じです。
発光ダイオード(LED)の電流の向き
覚えてもらいたいのは、発光ダイオードもダイオードの一種だということ。
ですから、普通のダイオードと電流が流れる向きは同じです。
アノードからカソードです。
アノードにプラス極、カソードにマイナス極を接続すれば光るわけです。
(電池直結すると過電流でLEDが痛むので、直結は駄目ですよ)
逆に接続すると電流が流れず光りません。
以上、小田切でした!
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